アジア原産でユリ科の野菜であるニンニクは、栽培管理が比較的楽な野菜です。
代表的な効能として疲労回復・殺菌効果があり、土中の球だけではなく若い葉や、ニンニクの芽とも呼ばれる花茎も料理などに広く使えるため、収穫の時期としては季節を問わないとも言えます。
ニンニク栽培は露地でもプランターでも場所を選ばず、初心者でも家庭菜園で気軽に挑戦することが出来ます。
ここでは、栽培や収穫のやり方をご紹介しますね。
ニンニク栽培について
基本的なやり方は秋(9月中旬~10月下旬)に種球を植え、球部分の収穫の時期は翌年の春(5月中旬)というスタイルになっています。
その独特な香りにより病害虫に強いので、球においては収穫後も保存性が高いことで知られています。
ニンニクの種球が園芸店などに並べられるのは9月頃です。暖地系・寒地系とがあり、植える地域に合わせた品種を選びます。球を植え、翌年の春先には生育が最盛期となります。
3月~4月に草丈が30~40cmになったら、その柔らかい茎葉を収穫して炒め物に出来ます。
にんにくを栽培する場所について
⇒ にんにくの育て方【動画】
にんにくは、他の作物より栽培期間が長いのですが、病害虫の心配が少ないことから手間はあまりかかりません。育てやすい作物なので、にんにくの家庭菜園はおすすめでます。
ただ、栽培する場所は、日当たりが良くて水はけの良いところを選ばないといけません。
同じ場所で作り続けても連作による障害はでにくいのですが、1年以上はにんにくを含むユリ科の作物を栽培していないところを選ぶようにする必要があります。
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トウ立ちの摘み取りのやり方は?
また、そのまま放置すると球が大きくならないため、トウ立ちした場合は葉の先から長くなってしまった花蕾を摘み取ります。
この花蕾も炒め物などで美味しく頂くことができます。
トウ立ちの摘み取りのやり方は、早すぎると球が分かれ、遅すぎるとトウが固くなる原因となりますので、トウが葉の先端よりも伸びてから摘み取るのがコツです。
肥料や追肥は?
にんにくは、酸性に傾いた土壌を嫌うので
【肥料】
肥料として、植え付ける2週間前までには、苦土石灰を畑全体に入れておきます。
植え付けの1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施すようにし、追肥は、12月と春先の2月中旬に化成肥料を施すようにします。
【追肥】
追肥の1回目は12月、2回目は2月中旬が目安になります。
ニンニクの収穫時期はいつ?
ニンニクの最適な収穫の時期は5月中旬から6月下旬頃です。目安は、株から生えている三割~五割の葉先が枯れ始めたら、収穫の時期と言えます。
やり方は、球近くの茎をしっかり持ち、傷をつけないように気を付けながら一気に引き抜きます。
葉が枯れ始めている最中も、土中の球の成長は続いています。6月下旬ともなると梅雨に差し掛かってきますので、その前の晴天の日を狙って収穫してしまうようにしましょう。